両側手首と両側ふくらはぎにカフを巻いて血圧を測りながら、伝わってくる脈を波形に表す検査です。

手首より足首の方が心臓からの距離が長いので、脈が伝わるのに時間がかかります。この時間のずれが短いほど脈の伝わる速さが速くなります。若年者では脈の伝わる速さ(PWV)は、秒速15メートルぐらいですが、高齢者では血管が硬くなり弾力性がなくなることにより秒速25メートル以上になります。これを利用して血管年齢が算出されます。

また動脈硬化により血管が狭くなると、狭くなった先の圧は下がります。また血管が徐々に詰まった場合、詰まる前後の細かい枝同士がつながりあい血流は保たれますが、圧が下がります。一般に腕に行く血管のは動脈硬化が起こることは少なく、足へ行く血管に動脈硬化が起こると足の血圧が下がります。健常者では足の血圧は手の血圧の1.1~1.2倍あります。この比率をABIと言います。ABIが1.0以下であれば、下肢の動脈硬化が疑われ、0.5以下になると壊疽に陥る危険があります。

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