心筋梗塞はある日突然、冠動脈の一部に血のかたまりができて詰まってしまい、その血管で養われていた心臓の筋肉が壊死に陥り、心不全や心室細動がおこって命にかかわる非常に怖い病気です。日本人の死亡原因の1位はがん、2位は心疾患、3位は脳疾患となっていますが、死に至る心疾患の半数は心筋梗塞なので、自分には関係ない話だと軽視はできません。
心筋梗塞の原因はやはり動脈硬化です。心筋に血液を送る冠動脈が動脈硬化になると、血管の内膜が痛めつけられ、ある日突然破れてそこに血のかたまりが付着し、血管が詰まります。病院までたどり着き、すぐに詰まったところをカテーテルで通せば、95%助かりますが、心筋梗塞の死亡率は30%以上あるといわれているので、多くの人は病院に運ばれる前に死亡するということです。
日頃から高血圧である・家族に心筋梗塞を起こした人がいる・脂質異常症(コレステロール値が高め)・糖尿病(血糖値が高め)・肥満・喫煙習慣がある・運動不足といった方は心筋梗塞につながる動脈硬化を起こす可能性が高いので注意が必要です。