診療案内

狭心症の主な症状

狭心症の主な症状

階段をのぼる・速足で歩くなど、普段より激しい運動をしたときなどに心臓が酸素不足となり、胸のあたりに痛み・圧迫感・ぐーっとしめつけられるような絞扼(こうやく)感(しめつけられる感じ)胸部症状があらわれます。安静にしていればだいたい2~3分でおさまりますが、運動したときなどに同じような症状が繰り返されます。これを労作性狭心症といい、一般的に狭心症というとこちらを指します。病気が進行すると安静時にも症状があらわれるようになります。

狭心症とは

心臓を動かす筋肉である心筋は常に酸素の豊富な血液を必要としています。この血液を運ぶ血管を冠動脈といいます。狭心症とは、この冠動脈に動脈硬化が起こり、それによって血管が狭くなったために、心筋に十分な血液が送られなくなる病気です。冠動脈が完全に詰まっているわけではないので安静時や平常時には自覚症状がありません。しかし運動して心筋がより多くの血液を必要としているのに冠動脈が狭くて十分な血液が送られないと、心筋が酸素不足に陥り(虚血状態)、胸がしめつけられるような痛みを感じます。安静にすればすっと痛みが引いていくのが特徴です。
症状が一時的だからといって放置していると、心筋梗塞を起こし、命にもかかわる危険性がありますので、必ず治療が必要になります。
男性は50代半ば、女性は更年期以降に発症する率が高まります。

狭心症の検査・治療

まずは24時間心電図を測るホルター心電図で症状があるときの電図を見ます。それによって狭くなっている箇所を探ります。ホルター心電図の解析は通常1週間かかりますが、当院のホルター心電図は院内で解析が可能なので迅速な診断が可能です。狭くなっている箇所がわかれば、カテーテルでその部分を広げる手術を行う医療機関をご紹介します。

狭心症の予防

狭心症を予防するには、冠動脈を狭くする動脈硬化の予防、動脈硬化を引き起こす高血圧の予防が必要になります。喫煙・塩分の多い食事・食べ過ぎ・運動不足などに心当たりのある人は注意が必要です。

特殊なタイプの狭心症(冠攣縮性狭心症)

一般的な狭心症に対して、「冠攣(かんれん)縮性狭心症」という特殊なタイプの狭心症があります。冠動脈の一部が動脈硬化で狭くなる一般的な狭心症に対して、こちらは冠動脈自体が痙攣・収縮して血流が悪くなる病気で、一般的な狭心症と同じように胸がぐーっとしめつけられるような症状があらわれます。一般的な狭心症との違いは、運動していないときに症状があらわれるということです。夜中や明け方近くなど寝ているときに症状があらわれることが多く、「朝方胸が痛くて目が覚めた」という患者さまが多くいらっしゃいます。比較的若い方でも発症します。原因としては遺伝的要素が強いため、問診でしっかりと確認します。
冠攣縮性狭心症の場合も症状は一時的です。しかし一時的だからと放置していると、やはり心筋梗塞など命にかかわる危険性が高まりますので治療が必要です。

心筋梗塞の原因

心筋梗塞の原因

心筋梗塞はある日突然、冠動脈の一部に血のかたまりができて詰まってしまい、その血管で養われていた心臓の筋肉が壊死に陥り、心不全や心室細動がおこって命にかかわる非常に怖い病気です。日本人の死亡原因の1位はがん、2位は心疾患、3位は脳疾患となっていますが、死に至る心疾患の半数は心筋梗塞なので、自分には関係ない話だと軽視はできません。
心筋梗塞の原因はやはり動脈硬化です。心筋に血液を送る冠動脈が動脈硬化になると、血管の内膜が痛めつけられ、ある日突然破れてそこに血のかたまりが付着し、血管が詰まります。病院までたどり着き、すぐに詰まったところをカテーテルで通せば、95%助かりますが、心筋梗塞の死亡率は30%以上あるといわれているので、多くの人は病院に運ばれる前に死亡するということです。
日頃から高血圧である・家族に心筋梗塞を起こした人がいる・脂質異常症(コレステロール値が高め)・糖尿病(血糖値が高め)・肥満・喫煙習慣がある・運動不足といった方は心筋梗塞につながる動脈硬化を起こす可能性が高いので注意が必要です。

心筋梗塞の症状

心筋梗塞の症状としては、突然起きる強い胸の痛み・呼吸困難です。また、吐き気や冷や汗を伴うこともあります。

心筋梗塞の前兆

心筋梗塞の前兆としては、不整脈・左肩や背中にかけての痛み・吐き気・左小指の痛み・冷や汗・呼吸困難や息切れ・胸やみぞおちを突然圧迫するような痛みなどが挙げられます。しかし実は心筋梗塞を起こした人の約半数が何の前兆もなく心筋梗塞を発症しています。したがって日頃から動脈硬化の予防、動脈硬化につながる高血圧の予防に取り組むことが非常に重要になります。

心筋梗塞の予防

突然命をうしなう可能性のある動脈硬化を予防するには、日頃から動脈硬化を予防する必要があります。そのためには食事の管理が大切になります。塩分の摂りすぎ・脂質やコレステロールの摂りすぎに注意し、栄養バランスの取れた食事を心がけ、肉よりも魚や野菜を多く食べるようにしましょう。食べ過ぎと運動不足による肥満にも注意が必要です。
また、タバコを吸わない・お酒は適量にする・有酸素運動を心がける・(ウォーキングなど)・ストレスをため込まない・寒暖の差に気をつける・規則正しい睡眠を取るなどが挙げられます。

不整脈のよくある症状

不整脈のよくある症状

速い脈(頻脈)
頻脈になると、ドキドキとする動悸が感じられるようになります。さらに脈が速まっていくと、心臓が全身に血液を送り出せない状態となり、吐き気や冷や汗、意識消失などの症状があらわれます。

遅い脈(徐脈)
徐脈になると、フラッとしたり、めまいがしたり、意識がなくなって卒倒したりします。徐脈状態が長期間に及ぶと、それほど激しい運動ではなく日常の動作でも息切れをするようになります。

飛ぶ/抜ける脈(期外収縮)
自覚症状がなく、健康診断の心電図検査などで発見される場合がほとんどです。症状を感じる場合は胸のあたりに不快感や痛みがあります。これらの自覚症状は比較的狭い範囲で起きますが、あまり持続せず、数10秒以内に解消します。
定期的な拍動からずれているという意味で、「期外収縮」と呼ばれています。

不整脈とは

心臓は通常1日10万回程度、規則的に拍動し、全身に血液を送っています。不規則に心臓が動いてしまう状態や、正常な範囲を超えた心拍数になる状態を大きくまとめて不整脈といいます。
不整脈のほとんどは皮膚にできるホクロと同様に、放置していて問題のないものです。不整脈はホクロと同じようにかなり多くの人見られます。脈が乱れているといわれると、とんでもない病気だと思ってしまいがちですが、むやみに投薬などを受ける必要はありません。10万回の拍動のうち、多い人では2~3万の期外収縮が見られますが、多くの場合、放置して構いません。しかし「心室細動」といって脳梗塞を引き起こす命にかかわる不整脈もあります。脳梗塞はたとえ命が助かっても多くの人に後遺症が残る大変な病気です。したがって健康診断で不整脈があるとわかったら、自己判断せずに必ず循環器の病院を受診する必要があります。

命にかかわる緊急性を伴う不整脈(心室細動)

「心室」とは心臓を構成する4つの部位のうち、「右心室」「左心室」のことをまとめて呼んでいるものです。心室は血液を全身に送り出す役目を持っています。したがって心室が不規則に細かく痙攣を起こし、規則的に動かなくなると、全身に血液が送り出せなくなるため、血圧はゼロになり、脳が虚血状態になり、意識をうしないます。脳は3秒以上血の流れが途絶えると機能をうしないます。10分経つとほぼすべての機能がうしなわれ、脳死状態となります。このとき、脳幹だけが機能していて他の機能がうしなわれると植物状態となります。手遅れにならないためには、心室細動を起こしたらただちに電気ショックを与える必要があります。最近あちこちに設置されているAEDは心室細動を解消するためのものです。

脳梗塞につながる危険性のある不整脈(心房細動)

「心房細動」は心室細動と違い、即座に死に至るものではありません。しかし合併症として脳梗塞を発症する危険性があります。脳梗塞を発症すれば最悪の場合死に至るか、助かっても後遺症が残る可能性が高くなります。
心房細動を発症するのは男性なら65歳以上とされていますが、生活習慣が乱れている場合、遺伝的要素が高い場合は40代で起きる場合もあります。40代の場合は経過観察で構いませんが、60代で心房細動のある人は症状がなくても治療しないと脳梗塞になる可能性があります。
症状としては気管支喘息に非常に似ていて判別が難しいため、循環器専門医のいる医療機関を受診する必要があります。
治療法としては投薬のほか、カテーテル・アブレーションといって、専用のカテーテルで心房細動の原因となっている異常な電気興奮の発生箇所を焼き切る治療法があります。カテーテル・アブレーションが必要な患者さまについては、当院では必要に応じて専門施設を紹介しております。

改善策

健康診断などで不整脈がわかった場合は必ず循環器を専門とする医療機関を受診し、治療が必要かどうかを確認してください。

心不全とは

心不全とは

「心不全」は正確には病名ではなく、心臓の機能が低下して体に十分な血液を送り出せなくなった状態をいいます。慢性心不全と急性心不全がありますが、急性心不全になる人の多くは日頃から心臓の機能が低下した慢性心不全である場合が多く、その段階で循環器専門の医療機関で診療を受ける必要があります。軽作業でも息切れを感じる場合は慢性心不全を疑ってください。
慢性心不全を放置するとやがて急性心不全を引き起こし、緊急を要する事態となります。

心不全の原因

心不全の原因として「心臓弁膜症」を発症している場合は注意が必要です。心臓弁膜症とは心臓に血液を送り込む入り口の弁または心臓から全身に血液を送り出す出口の弁の働きが悪くなり、血液がちょろちょろとしか流れなくなったり、せっかく送り出した血液が逆流してしまう病気です。入り口の弁の場合は常に脈が速い状態になり、動悸がするつらい状態になります。出口の場合は心臓にためられなくなった水分が肺にたまり、肺うっ血を起こし、手足がむくみ、腎臓を傷める可能性も出てきます。心臓弁膜症の場合は手術が必要になりますので、その際には専門の医療機関をご紹介しています。
心臓弁膜症以外の原因で慢性心不全となっている場合は、これ以上心臓に負担をかけないように減塩指導や生活習慣の指導、必要に応じて投薬を行います。

閉塞性動脈硬化症とは

閉塞性動脈硬化症とは

「閉塞性動脈硬化症」は、主に足などに起きる動脈硬化が悪化し、血流が悪くなったり、血管が詰まったりする病気です。症状としては、手足の冷え・歩行時の足の痛みから始まり、進行すると皮膚に潰瘍ができ、組織が死んでしまう壊死(えし)という状態になるので注意が必要です。

閉塞性動脈硬化症の治療

閉塞性動脈硬化症の原因である動脈硬化を改善する治療を行います。高血圧・脂質異常・糖尿病・喫煙など動脈硬化の危険因子をしっかりとコントロールするため、生活習慣の改善指導と必要に応じて投薬を行います。また、適度な運動が循環不全を補う新しい毛細血管の発生を促すため、運動療法が非常に有効です。寒冷刺激は足の血管をさらに収縮させ、血液の循環を悪くするので、日頃から運動や入浴などで体を温めるように努めましょう。壊死という事態を防ぐためには早期診断が重要です。これまでにない足の冷えや痛みを感じたら、早めに循環器専門の医療機関を受診しましょう。

当院で可能な検査

当院では血管エコー検査によって閉塞性動脈硬化症の原因となる動脈硬化の診断が可能です。横たわって機器をつけていただくだけで血管の様子が視覚化されます。

  • ご予約・お問い合わせ

    循環器の臨床現場を外科・内科の垣根を越えて経験してきた循環器の専門医師による、最新のガイドラインに沿った的確な診療を行っています。

  • 042-461-1711 診療時間 9:00~13:00/15:00~18:30 休診日 水曜・土曜午後・日曜・祝日 042-461-1711 診療時間 9:00~13:00/15:00~18:30 休診日 水曜・土曜午後・日曜・祝日
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