心電図検査とは
心臓の中を流れる電気を絵にしたもので、不整脈や狭心症、心筋梗塞や心肥大など多くの心臓病を見つける手がかりとなる検査です。
心臓は右心房と右心室、左心房と左心室の筋肉でできた4つの部屋で構成されています。
手足をはじめ、からだ全体に筋肉がありますが、筋肉は脳から発せられ、神経を伝わってきた電気に刺激されて収縮し、その筋肉が付着している骨が動かされることによって人の体は動きます。心臓には脈を司る洞結節という場所が右心房の上部にあり、ここから規則正しく電気が発せられ、その電機が心臓に張り巡らされた神経のように電気を伝える(刺激電動系と言われる)導線を伝わって心臓の筋肉を動かしていきます。洞結節を出た電気はまず(左右)心房を刺激して(左右)心房を収縮させ、心房と心室のつなぎ目である房室結節に伝わります。ここで少し時間をおいて(左右)心室の刺激電動系を伝わり、心室の筋肉を刺激して(左右)心室を収縮させます。心房も心室も収縮する際に血液を絞り出しますが、電気の刺激が終わった心房、心室の筋肉は緩んで心房、心室は拡張し血液を貯めます。そして次の電気刺激によってふたたび収縮します。これを規則正しく繰り返すことによって規則正しく全身に血液を循環させています。この心臓の中の電気の流れを絵にしたのが心電図です。
ホルター心電図や心電図モニター、心内心電図など特殊な心電図がありますが、一般的に行われるのは12誘導心電図です。不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大など多くの心臓病で、心電図に異常がみられます。
胸部レントゲンとともに心臓病が疑われた場合、まず最初に行われる検査です。