心不全の表れである肺うっ血や心拡大、肺炎や肺がんなどの肺疾患を調べる検査です。

心臓の働きは血液を循環させることです。全身を回って心臓(右心房)に還ってきた血液はすべて(右心室から)肺に送られ、肺で酸素を取り込んで再び心臓(左心房)に還ってきます。そして(左心室から)大動脈へ送り出され全身へ配られていきます。心臓(左心室)の働きが悪くなり、大動脈への送り出しが少なくなると肺に血液が滞ってしまいます。この状態を心不全による肺うっ血と言います。また働きが悪くなった心臓は大きくなります。これが(多くの人が誤って心肥大と呼んでいる)心拡大です。肺うっ血や心拡大を調べる簡単な方法が胸部のレントゲン撮影で、心臓病の診断には心電図とともに欠かせない検査です。

また胸部レントゲンを行うと、肺炎や肺がんなど肺の病気も同時に調べることができます。

田無循環器クリニック(t-j-c-suesada.com)