検体検査
○インフルエンザ検査
インフルエンザは、空気中を漂っているウイルスが口と鼻から吸い込まれるか、ドアノブや床や家具に付着しているウイルスを手で触り、手が口に触れることで口から入ることで感染します。口と鼻の粘膜はつながっているので口から入ったインフルエンザウイルスも鼻の粘膜に留まり増殖するので、鼻の奥の粘膜を調べればインフルエンザであることが診断できます。インフルエンザに感染しても、ウイルスが増殖しなければ症状も出ず、検査も陽性になりません。
○細菌培養検査
○血液検査
院内迅速検査
採取した血液をクリニック内の検査機器にかけ、結果を出す検査です。早いものは数秒で、遅くとも30分で結果が出るので、その結果をみて診察することができます。
PT-INR
ワーファリンの効き具合を確認する検査です。この結果によってワーファリンの服用量を決めます。
HbA1c
糖尿病になると血糖値が上がり、高血糖は体中の細胞を傷めます。赤血球も細胞で、赤血球の主な成分がヘモグロビン(Hb)ですが、ヘモグロビンも高血糖により傷みます。傷んだヘモグロビンが何%あるかを表すのがHbA1cです。健常者は5.5%以下ですが、糖尿病になると6.5%以上になり、8%を超える糖尿病の臓器障害が多くなります。HbA1cはおよそ1か月前の平均的な糖尿病の状況を表すので、治療の効果判定の指標と重要です。
血糖値
血糖値は食事の影響を受け、即座に変化します。健常者の空腹時血糖は70~110mg/dlで、食事をすると150mg/dl程度まで上昇しますが、食後30分から低下し始め、2時間後には元に戻ります。糖尿病患者では最高値も高くなり、低下するのも遅くなり、高血糖が持続します。随時血糖が150mg/dl以上あれば糖尿病の可能性が高く、糖尿病患者において食後2時間血糖が150mg/dl以下であれば、食事療法がうまくいっていると考えられます。